設備の省エネルギー
油圧ポンプ間欠運転(ポンプモーターの消費電力削減)
油圧ポンプ用モーターは常時回転しているが、油圧回路未使用可能時間がある場合、回路変更によりその間の消費電力を削減できる。
1500Wモータ×4台使用時、1日8時間稼働/電力の1Kw単価を23円とした場合、1ヶ月あたりの電気代はおおよそ
1500Wモータ×4台使用時、1日8時間稼働/電力の1Kw単価を23円とした場合、1ヶ月あたりの電気代はおおよそ
1.5(Kw)×4(台)×8(時間)×23(円)×30(日)=33,120円
となる。
対処方法
- 油圧シリンダー等の油圧回路を駆動するタイミングのみポンプ起動するようにプログラムを変更する。
コンベア間欠運転(モーターの消費電力削減)
自動運転時搬送コンベア用モーターは常時回転しているが、製品が流れていない時間がある場合、回路変更によりその間の消費電力を削減できる。
750Wモータ×6台使用時、1日8時間稼働/電力の1Kw単価を23円とした場合、1ヶ月あたりの電気代はおおよそ
750Wモータ×6台使用時、1日8時間稼働/電力の1Kw単価を23円とした場合、1ヶ月あたりの電気代はおおよそ
0.75(Kw)×6(台)×8(時間)×23(円)×30(日)=24,840円
となる。
対処方法
- ワークが流れてきた時のみ搬送コンベアを駆動する様にプログラムを変更する。
エアー漏れ対策(エアコンプレッサーの消費電力削減)
エアーコンプレッサー(22Kw)1台使用時、1日8時間稼働/電力の1Kw単価を23円とした場合、1ヶ月あたりの電気代はおおよそ
製品に対してのエアブロー時間が適切でない(エア漏れと同じ状況)
各エアホースの継手部及びホース破損部からのエアー漏れ
エアシリンダー・ソレノイドバルブ本体内部でのエアー漏れ
22(Kw)×1(台)×8(時間)×23(円)×30(日)=121,440円
となる。問題点
エアーブローが常時出っぱなしである。(エア漏れと同じ状況)製品に対してのエアブロー時間が適切でない(エア漏れと同じ状況)
各エアホースの継手部及びホース破損部からのエアー漏れ
エアシリンダー・ソレノイドバルブ本体内部でのエアー漏れ
対処方法
- ソレノイドバルブを取り付けて最適なタイミングと時間でエアーブローする。
- エアブロー時間の最適化
- エアブロー箇所の見直し
- エア圧力の最適化
- エアノズル形状の最適化
- エア継手交換/エアホース交換
- エアシリンダーオーバーホール(シリンダーパッキン交換)
- ソレノイドバルブオーバーホール(バルブパッキン交換)
水使用量削減
洗浄水・冷却水にかかるコスト(電気代・水道代)削減
対処方法
- ポンプ運転起動タイミングの見直し(製品が流れてきた時のみ)
- ポンプ運転のインバータ化による消費電力の削減
生産性向上(作業時間・作業人員の削減)
ダマ停・チョコ停の削減
ダマ停・チョコ停の削減により、人件費の大幅な削減が可能となる。
対処方法
- ダマ停時の異常表示により、作業者にすばやく設備停止を知らせる。
- チョコ停原因の追究、対策(機械・電気的な不具合要因をつぶす)
- 設備の異常停止時にアンドン等で作業者にすばやく異常を知らせる(異常対処時間の短縮)。
故障発生と修理時間の削減
故障発生そのものを減らす事によりコストを削減する。
対処方法
- 異常内容の的確な把握
- 過去の故障事例の参照
- 予備部品の整理(在庫の最適化)
- 予防保全の実施(故障発生そのものを削減)
- 修理用ワンポイント(手順書)の作成
サイクルタイム短縮
設備稼働時間短縮による省エネ・消耗品の延命を計る
対処方法
- 設備動作見直し(プログラム変更)
その他
安全対策
- 安全柵設置 (安全プラグ、ロックアウトシステム導入)
- エリアセンサー設置(作業者の保護・作業者からの保護)
- マスターバルブ設置によるエア動力遮断
- 電気・電子機器への防水、原材料混入対策(操作盤・制御盤・各種コントローラー・センサー等)
異物混入対策
- カバー取付けによるホコリ、異物等の侵入防止
- 設備取付けボルトの落下防止処置(増し締め確認・ねじロック塗布・セムスねじの使用)
設備改善
- 「見える化」
アナログ表示からデジタル表示への変更による数値化(管理方法の数値化) - 製品の誤検知対策
- 不良品削減対策
- 立ち上げ、立ち下げ時間短縮
- 人感センサーを利用した照明等の使用時間短縮
設備定期点検
- 定期交換部品カレンダー作成
- 交換部品リサイクル(エアーシリンダーオーバーホール等)
データ管理のIT化
- Excelカスタムワークシート作成(VBAコード作成)
データ管理をよりスマートに、わかりやすく改善するご提案をいたします。日々発生するデータを入力しやすく、見やすくグラフ化して情報を「見える化」します。